県指定無形民俗文化財「世附の百万遍念仏」は新型コロナウイルス感染拡大防止のため令和3年から公演を中止していましたが、3年ぶりに開催されます。
約600年前から伝承されているという念仏信仰で、毎年2月15日から17日まで山北町世附の能安寺で行われていましたが、三保ダムの建設に伴い、現在では
山北町向原に移転された能安寺で行われています。
百万遍念仏といえば善男善女がお寺の本堂に円座し中央に導師を迎え大数珠を繰りながら念仏を唱える京都知寺型百万遍念仏を指しますが、世附の百万遍念仏は
大数珠を巨大な滑車に取り付け、数珠を回転させる全国的にも珍しい行法です。